アメリカの空港ですること(国際便と国内便)

アメリカ旅行に行った際、国際便の乗継やアメリカ国内便の移動について分かったことをまとめました。
家族で旅行に行く際などは余裕がないので、空港で何をしなければ行けないのか、事前に把握しておけば、無用なトラブルは避けられます。

国際便(入国するときのケース)

例えば、成田⇒ロサンゼルス便などの日本からアメリカへ入国するときの内容について記載します。

基本的には

空港到着 ⇒ 入国審査 ⇒ 手荷物受取 ⇒ 空港から出発

の流れですが、初海外旅行の際などは戸惑うことは多いかと思います。

自動入国審査端末機

近年、アメリカの入国審査の際、KIOSKと呼ばれる自動入国審査端末が使われる空港が多くなってきました。

KIOSK上にて、

  • パスポート情報
  • フライト情報
  • 生年月日
  • 関税に関する声明書
  • 写真の撮影
  • 指紋のスキャン

これらは、これまで有人で英語の審査官が対応していたものです。
KIOSK上は日本語対応しているため、安心して入力することができます。

KIOSK上で全ての入力が終わると、レシートを受け取り、入国審査に進みます。

入国審査(有人)

KIOSKで受け取ったレシートを持って、有人の入国審査に向かいます。

入国審査では、以下のような内容の審査を受けます。

  • 何日間の滞在
  • 滞在の目的
  • パスポート写真との比較

場合によっては宿泊先なども連絡するケースもあります。

税関

入国審査を通過すると、ようやく手荷物受取になります。
ターンテーブルで預けた手荷物を受け取り、税関を通過します。

税関の通過時にKIOSKのレシートが回収されます。

税関通過後

税関を通過後はもう審査はありません。

各自の思うがままの旅行の始まりです。

国内便(国際便との乗継のケース)

例えば成田⇒ダラス⇒ニューヨークへの移動の際のダラス空港の手続きです。

特に同一航空会社の国際便と国内便に乗り換える場合、手荷物に注意が必要です。

国際便の到着空港で税関を通過する必要があるため、同じ航空会社を乗り継ぐとしても、一度手荷物を受け取り、税関通過する必要があります。

リチェックイン

税関を通過後、トランジット向けの通路に向かうとリチェックイン(Re-Check IN)といった案内があれば、そこに向かいます。
リチェックインにて手荷物を預け、乗継の国内便に向かいます。
リチェックインではただ手荷物を預けるのみで、特にレシートの発行などは行われません。

例えば、ダラス空港のリチェックインでは、ただ手荷物を渡すのみで、特に手荷物札ももらえません。(手荷物札は国際便と国内便を含めて日本で発行されている為)

ちょっと不安に感じる瞬間ではありますが、心配は要りません。

ラウンジ

リチェックインが済めば、搭乗口に向かえます。

国際便⇒国内便の乗継の場合、十分に時間の余裕を持っているケースが多いと思います。

しかし、アメリカの国際空港は混雑していることが多いので、ゆっくり休めません。

ましてや、海外ですので荷物の盗難も気になるので、どうしても気が張ってしまいます。

そんなとき、空港のラウンジで休息できると旅の疲れは随分休めます。
アメリカの空港のラウンジを使うには、以下のいずれかである必要があります。

  • 航空会社の上級会員
    搭乗する便のアライアンスに加盟する航空会社の上級会員
    (例:アメリカン航空便にのるときは同じワンワールド加盟のJALのサファイヤ会員)
  • 特定クレジットカードの保有者
    ダイナースカードやアメックスセンチュリオンカードの保有者
    (日本のゴールドカードで入れるラウンジはない)
  • ラウンジサービスの加入者
    プライオリティパス(Priority Pass)やラウンジキー(LoungeKey)といったラウンジサービス加入者

ダイナースカードやプライオリティパス付帯のクレジットカードは、日本でも普及しています。もしラウンジに入れる資格をお持ちでしたら、ラウンジで休息をとるのも旅の有効な手段かと思います。

国内便(アメリカ国内を移動するときのケース)

例えば、ロサンゼルス⇒ラスベガスへの移動のようなケースです。

日本の国内便に乗るケースと同様かと思いきや、ちょっと違います。

チェックイン

まず航空会社の窓口に向かい、搭乗便のチェックインを実施し、手荷物を預けます。
あまり行列を作らないと言われるアメリカ人ですが、空港では普通に長蛇の列でチェックインを待ちます。
搭乗便の航空会社の上級会員であれば、優先レーンで手短に手続きを済ませることができますが、上級会員資格を持っている人は少ないかと思います。
可能であれば、Webでのチェックインを済ませてしまった方が時間を有効に使えます

手荷物預かり

手荷物預かり所も長蛇の列で並ぶことが多くあります。
しかし、アメリカの空港の手荷物預かりは、航空会社カウンターだけでなく、

  • 車寄せ(curbside)チェックインカウンター
  • 自動チェックカウンター

などでの手荷物預かりも可能です。

事前に搭乗する航空会社と空港のホームページを確認し、一番手短に手続きを済ませられる場所を確認しておいた方が得策です

セキュリティチェック

アメリカのセキュリティチェックは、国際便と国内便は共通です。

私個人の感触ですが、日本と比較すると、国際便の手続きは緩く、国内便は厳しいです。

セキュリティチェックも長蛇の列になることが多いです。
国内便の場合、空港にもよりますが、1.5~2時間前にはセキュリティチェックに向かった方がよいと言われています。
航空会社の上級会員であれば、優先レーンを進み、手早く手続きすることも理論上可能です。しかし、アメリカの空港では、上級会員の優先レーンに平気で割り込んだり、優先レーンが機能していないことがあったり、カオス状態になっていることもシバシバあります。
その為、時間に余裕を持って空港に向かうことをお勧めします。

アメリカの空港のセキュリティチェックは

  • 上着を脱ぎ
  • ベルトを外し
  • 靴を脱ぐ(12歳未満は不要)
  • PC、タブレットPCを鞄の外に出す

などした上で、こんな感じの最新のミリ波スキャナーを受ける必要があります。

また、子供連れで一緒にセキュリティチェックに向かうと、大型のミリ波スキャナーではなく、X線の簡易チェッカーで通してくれます。

詳細はアメリカ運輸保安局(TSA)に記載があります。

搭乗

厳重なセキュリティチェックが終われば、後は搭乗口に向かい、国内便に乗るだけです。
しかし、アメリカの国内便は日本の航空会社のように時間を厳守してくれません。

  • 人が集まれば、簡単に出発時間が早まり
  • トラブルが起これば、何時間でも遅延

特に搭乗便が遅延する場合、海外の見知らぬ空港で延々と待たされると、無用なストレスが溜まってしまうこともあります。

可能であれば、ラウンジにて安心できる場所での休息を取りたいところです。

国際便(帰国するときのケース)

ロサンゼルス⇒成田への移動のようなケースです。

日本の出国処理に比べると、簡易に感じます。

搭乗手続き

国内便と同様、航空会社の窓口に向かい、搭乗便のチェックインを実施し、手荷物を預けます。

手続きの内容は国内便の処理と同じですが、私たち日本人は、日本の航空会社であるJALやANA便で帰国するケースが多いかと思います。
アメリカ国内を移動して、アメリカ国内線の対応の悪さを味わった後、日本の航空会社の対応の良さを味わうと、大きな感動と安心を味わう人も多いです。

手荷物預かり

手荷物預かり所も国内便と同様です。

手早く預けられる場所を探しておきましょう

セキュリティチェック

アメリカのセキュリティチェックは、国際便と国内便は共通です。

国際便のセキュリティチェックも長蛇の列になることが多いです。
国際便の場合、空港にもよりますが、3時間前にはセキュリティチェックに向かった方がよいと言われています。

ミリ波かX線スキャナーを通って検査を受け、すぐに搭乗口に向かえます

搭乗

アメリカ発の国際便も簡単に1~2時間遅延します。

国際便のセキュリティチェックに余裕を持ったにもかかわらず、意外とすんなりセキュリティチェックを通過した・・・。
その上、国際便の出発が2時間遅延・・・。
結局空港に5時間以上いるんだけど・・・。

みたいなことは、普通に起こります。私の感覚では3回に1回くらい。

こうなると、セキュリティチェック通過後、お土産購入などがひと段落しても、暇を持て余します。そうなると疲れがどっと出てきます・・・。

私の場合、安心できる場所で仮眠を取りたくなるので、ラウンジが必須です。

帰国便は、アメリカ国内の最後にして最大の遅延要素です。

「遅れるのが当たり前」その上でどう対応するか余裕を持って対応する必要があります。

まとめ

アメリカ旅行、出張の経験をもとに本記事をまとめてみましたが、改めて

  • 航空会社の上級会員
  • ラウンジ

の効力が分かりました。

若いころの貧乏旅行なら空港のトラブルを楽しむことができます。

しかし、私くらいの中年ですと、空港での無用な疲弊は旅の楽しみの敵となります。

如何に空港で楽するをもう少し突き詰めて考えていきたいと思います。

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