キックスターター上にあふれるブルーツゥース イヤホンの現在(2017/10/30)

以前キックスターター上でファウンディングしていたLiberty+というワイヤレスBluetoothステレオイヤホン(以下WBEと略)がありました。7月に出資していたのですが、なかなが出荷せず、昨日ようやく出荷予定連絡が届きました。
待ちに待ったWBEなのですが、ちょっと探してみると他に似たようなプロジェクトがたくさん見つかりました。
本記事では、現在キックスターター上でファンディングしているWBEについて、まとめたいと思います。

EARIN-最も小さいイヤホンを目指して

WBEの先駆けといえば、EARINです。
2014年7月にキックスターターでファウンディングが実施され、972,594ポンド集まりました。
既に市販もされている知名度の高いWBEです。
EARIN(キックスターター)

ケーブルレスで左右完全分離という当時は画期的な製品として、話題にあがりました。すべてのWBEの原型といってもよいかと思います。

EARIN以降の市販製品

EARINプロジェクトの成功以降たくさんのWBEプロジェクトが実施され、知名度の高いメーカーでもWBEを開発しています。
例えば、iphone純正のAirPods(16,800円)は、iphoneの知名度もあり、現在世界で最も有名なWBEだと思いますし、

ワイヤレスイヤホンの品質で評判の高いJabra社のJabra Elite Sport(30,370円)なども知名度が高いです。

最近ではソニーからもWF-1000X(26,860円 ヨドバシカメラ価格)が発売されています。

安心品質?Liberty+(ファウンディング終了)

WBEはすでに市販品がたくさん出回ってきていますが、バッテリー時間が短いものや音質が悪いものなど一長一短な現状です。
私がどれを買おうか悩んでいたときに見つかったWBEプロジェクトがLiberty+でした。

Liberty+: The First Zero-Compromise Total-Wireless Earphones


Liberty+はAnker社のサブブランドとして立ち上がったZoloのWBEです。
2017年7月にキックスターターでファウンディングが実施され、2,804,475ドル集まりました。
1つの製品を入手できる出資額は99ドルでした。

このWBEのこだわりは

音質、耳へのフィッティング、長い再生可能時間、安定した接続性、各音声ソフトウェアへの対応などです。


これらは、EARINの開発以降の小型WBEの課題であり、これらをすべて解決しようというのLiberty+です。
本当に実現できるかどうかはともかく、とても共感できる理念でしたので、早速出資してみました。

特に再生時間はとても長く本体3.5時間、チャージングケースで48時間再生です。

市販品と比較した表もありました。
全てにおいて市販品を上回ると言いたいようです。

また、すでにウェブサイトも作成され、

Zolo

いくつかの国際的な展示会でも発表済みの製品です。
以下はIFAの様子です。思いっきりANKERのブースです。

キックスターターの開発は少し遅れており、2017年末に出荷予定です

お安い価格で購入可能! C+E1(ファウンディング中)

C+E1は中国GEP TechnologyがクラウドファンディングしているWBEプロジェクトです。(2017年11月10日に終了予定)

C+E1: Ultra Small Wireless Bluetooth Sports Earbuds

1つの製品を入手できる出資額は49.9ドルです。

軽くて小さいところが売りですのようです。

デザインはEARINに似ていますが、蛍光のデザインの差異が特徴的です。
また、耳に固定する為のフックも付属するようです。
(これってフックないと安定しないことがあるということ?)

本体の連続再生時間は3時間、ケースで12時間です。

他の製品に比べると質や型式、デザインは落ちますが価格の安さが売りというように見えます。

スタイリッシュなEOZ Air(ファウンディング中)

EOZ AirはスペインEOZ Audio社がクラウドファンディングしているWBEプロジェクトです。(2017年11月13日に終了予定)

EOZ Air – World’s Most Advanced True Wireless Earphones

1つの製品を入手できる出資額は109ドルです。

本体の連続再生時間は4時間、ケースで48時間です。

こちらは高音質、長時間再生、安定した接続性、高いフィッティング性能を追求する製品です。デザインは耳フックが特徴的ですね。

また大型のサウンドドライバを使うことで高品質を実現するらしいです。


耳にフィットしクリアなサウンドを再生するというEOZ Audio社の理念がよく反映された製品です。

最高のフィッティング感 VIE FIT(ファウンディング中)

VIE FITはVie Style Inc社がクラウドファンディングしているWBEプロジェクトです。(2017年11月30日に終了予定)

VIE FIT – The Softest, Custom-fit, True Wireless Earphones

1つの製品を入手できる出資額は79ドルです。

Vie Style Inc社はVIE FITを作るために集まったプロジェクトチームで、主要メンバに日本人が多いです。

Vie Style Incウェブサイト
特にファンダーの今村氏はプロジェクト立ち上げ当初の記録を寄稿しており、その情熱を文章から感じられます。
Lifehacker.jp(記事リンク)

VIE FITの特徴はなんといっても耳へのフィッティングです。
ソフトシェル材質を使い、耳への高いフィッティング性能を実現するようです。

本体の連続再生時間は4.5時間、ケース込みで37.5時間です。


若干デザインが安っぽい中華イヤホンに似ていますが、性能はすばらしいと思います。また同じ日本人が頑張っていると思うと、出資してみたくなりますね。

ラグジュアリーな?Euphony(ファウンディング中)

EuphonyはアメリカKNZ Technology社がクラウドファンディングしているWBEプロジェクトです。(2017年11月27日に終了予定)

Stylish Earphones with Truly Wireless Sound | Euphony

1つの製品を入手できる出資額は59ドル(カーボンファイバー)です。
スタイルオプションを追加する場合は少しずつ必要金額が増えます。

Euphonyの売りはスタイリッシュなデザインです。
以下のようにラグジュアリーなデザインを選択することのできるWBEです。

本体の連続再生時間は3時間です。
充電ケースは2種類選択でき、標準のチャージングケースで24時間、+10ドルのチャージングボックスで60時間の再生が可能です。

デザインにこだわるというものの、これがスタイリッシュなのかは人の好みかと思います。また安価な値段も魅力ですね。

性能比較

Liberty+以降のWBEについて基本性能を比較してみました。
価格・デザイン・音質・充電性能など何を優先するかで好みが分かれそうです。

Liberty+
C+E1
EOZ Air
VIE FIT
Euphony
 メーカー  Zolo  GEP  EOZ  VIE  KNZ
 価格  99ドル  49.9ドル  99ドル  79ドル  59ドル
重量  不明  4g  9g  不明  不明
 ブルー
ツゥース
 5.0  4.2  5.0  4.2  4.2
 生活防水  IPX5  IPX5  IPX6  IPX5 IPX4
 再生時間
(本体)
 3.5時間   3時間  4時間  4.5時間  3時間
 再生時間
(ケース)
 48時間   12時間  48時間  33時間  60時間
イヤホンサイズ  21.55x
26.95mm
 24.3x
14.4mm
 不明  不明  不明
ドライバ Graphene
6mm
材質不明
6mm
材質不明
8mm
Neodymnium
8mm
材質不明
6mm
 充電 microUSB  microUSB  microUSB  microUSB  microUSB

※ 価格は2017年10月30日に入手可能な価格

まとめ

ワイヤレスイヤホンの市場は市販品も増え活性化してきました。
しかし、まだまだメジャーとは言えず、黎明期であり、各社が高性能化を競っている状況なのかと思います。そのためにキックスターターのプロジェクトが増加しているのかと思います。

最近では、街でWBEを使っている人を見かけるようになってきましたが、まだまだ知らない人も多いです。(実際、ビックカメラ某店の店員に聞いたら、WBEの存在自体知りませんでした)

市場の熟成するまでに時間はかかるかと思いますが、市場自体はスマホの数と同じ大きさがあるため、魅力的な市場なのかも知れません。

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